PIC使いとして有名なサイトに、多くの測定器がPICを使用して作られている。それをPICの可能性という観点から整理しておく。

1. A/D変換機能の活用
 多くのPICには10ビット、つまり分解能1024のA/D変換機能を持っていて、3桁表示のデジタル電圧計ならそのまま転用可能。アナログの入力電圧範囲は、ゼロから基準電圧までにしているPICが多い。基準電圧を5Vとした際の電圧変動は5/1024=約5mV。変換時間はクロック数にもよるが、数~数十usec程度。
 入力電圧が低い時にオペアンプ、高い時にアッテネーターを使って、最大入力電圧を基準電圧にレベルシフトする。
 作られる測定器は、直流電圧計、交流電圧計(変換速度から周波数上限はある)、電流計(直流or交流)、抵抗計等。電圧に変換可能なセンサを使えば、温度計、湿度計、照度計、距離計等多くが製作可能。

2. 周波数カウンター
 一定の時間に何回のパルスが入力されたかをカウントするやり方で、周波数カウンターをつくる。32ビットPICなら、論理的に最大4,294,967,296までがカウントが可能。従って、8桁表示周波数カウンターキットが秋月から発売されていた。
 ある値を引いたり、足したりすれば、例えば、ラジオのVXOから、元の受信周波数を表示することも簡単にできる。
 ストップウォッチ、タイマー、放射能計測器等に利用可能。

3. D/A変換
 PICにはD/A変換機能は内蔵されていないが、DAコンバータを外付けすることで利用可能。
 発振器等のファンクションジェネレータ、可変型定電圧電源等が製作可能。

4. PCとの通信機能
 USART内蔵のPICを利用すれば、シリアルモードでレベルコンバータ経由でPCと通信可能。さらに、市販のUSB-シリアル変換ケーブルを利用すれば、シリアルポートをサポートしないPCとも通信可能。
 データロガー等として利用可。
 ただ、PCの実働寿命は10年以内と短いし、インターフェースもよく変わるので、数十年も使いたい測定器をつくるなら、PCへの過度依存は慎むべくかもしれない。

5. データ補正機能
 RAM容量が少ないせいか、製作例はすくない。しかし、非直線性センサーからの入力データを修正したり、キャリブレーションしたり、応用範囲が広い。

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