最近の市販ラジオは中身がどうなっているんだろう。数百円の中国製カード型ラジオを分解してみた。

説明書は全くないが、FM-AMの2バンド、単4電池2本、イヤホンだけでなく、スピーカも内蔵というスペックらしい。AM用バーアンテナがついているが、3cmという短さ。音量調整に半固定抵抗でごまかしていて、耐久性に当然問題あり。バリコン自体はしっかりしたもののようだが、つまみがかなり緩るんでいる。スピーカへのリード線も、電池へのリード線も、赤と黒とが逆になっている。黒は+、赤はー。また、半田付けの屑が多く基板にくっ付いていて、ショートの心配すらある。

要するに、徹底的にコストダウンを図った作り。

基板にはIC1個のみ、Sony CXA1691BAのコピー品。FM用セラミックフィルタ2つ以外に、電解コンデンサ、セラミックコンデンサ、抵抗、コイル等、ごくふつうなパーツしか見当たらない。

しかし、感度は悪くなく、室内でも外付けアンテナつけずに、FMではローカル局のすべて、AMではNHK、TBS、文化放送、日本放送、ローカル栃木放送が入感。選択度も悪くなく、AMでも混信なし。外付けスピーカで聴いてみたが、音量が大きく、とくにFMでは3V駆動と思えないほど堂々と鳴ってる。

肝心なキーデバイスICは日本製のコピーだし、最後の詰めはとても甘いが、本来の実力は決して低くないのが自分の印象。そういうところが、中国製ラジオが日本市場を席巻する理由だろうね。

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もとのケースに戻しても聴くことはないので、4.7μや10μのケミコンを積層セラミックに取り替え、A型ボリュームと電源スイッチをつけた。FM/AMバンドスイッチやバリコンは代用可能な手持ち品がないので、そのままにした。

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