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いよいよ待ちに待った上高地への旅だ。

目覚めたのが早朝6時30分。雨が少し降っていた。晴れてくれるかなぁ。7時30分に朝食。アジの開き、厚卵、海苔、つけもの等典型的な和風もの。

8時10分頃宿を出、バス停に向かった。本数が少なく、一日2本だけ。バス停近くに無料の大駐車場にキャンペーンカーで一夜を過ごす家族に出くわした。駐車場にトイレ付き、水道水あり、夏によくそうしてここで過ごす人達だったろう。

8時40分やっとバスが来た。添乗員つきのサービスぶりに驚いた。よっぽど儲かる観光路線だろう。上高地の大正池までの運賃は大人1,600円。バスはスーパー林道、白骨温泉を経由して、158号線に入る。さらに釜トンネルを抜けると、上高地の空が目のまえに広がった。9時50分、最初のスポット大正池にバスが止まった。

「上高地」
 明治24年、イギリス人ウォルター・ウェストンの「日本アルプス登山と探検」という書物によって世界に紹介され、以来次第に山岳リゾートとして発展を遂げてきた。アルプスの山々に囲まれた盆地だが、点々の池を結ぶ梓川によって、美しい風景を見せてくれる。

「大正池」
 大正4年に焼岳が大爆発し、梓川がせき止められた。その際にできた池がこの大正池。池に点在する立ち枯れた木と、静寂な水面に映し出された穂高連峰の光景は実に美しい。天気はそれほどよくなく、水面の一部が霧に包まれ、神秘的でさえ感じた。
 大正池から自然研究路に沿って、田代池に行き、つぎに上高地帝国ホテルに辿りついた。午前11時頃だった。

「上高地帝国ホテル」
 昭和8年に、日本初の本格的山岳リゾートホテルとして誕生したオシャレなホテル。スイスの山荘を思わせる赤い屋根をのせた丸大造りの建物は、穂高連峰をバックに美しいただずまいを見せる。
 ホテル内にあるアルペンローゼで昼食を取った。ハンバーグステーキのきのこソースかけ、2,500円。わりとおいしかったが、料金はやはり高めだった。来る機会はそれほど多くないはずなので、ちょっとした贅沢も許されよう。
 食事後、バスターミナルに寄った。帰りの切符と整理券をもらうためだ。整理券がないと、乗れないこともあるという。バスターミナルから300m辺りに河童橋が見えた。

「河童橋」
 上高地のベストポジションといわれるところ。清涼な水が流れる梓川を下に、つり橋と穂高連峰の山々は、まさしく一枚の絵。
 橋傍の五千尺ホテルでコーヒーを飲み、最後の観光スポット明神池に目指して歩き出した。3kmの道のり。1時間の徒歩にやはり疲れた。

「明神池」
 穂高神社の一部になっている明神池は針葉樹林に囲まれたうす暗い神秘的だ。ひょうたん形にくびれていて、一之池、二之池と呼ばれている。一之池の広く冷たく澄んだ水面には、背後に迫る明神岳が映し出される。不安定な天気もそのときから晴れてきて、穏やかな気持ちになれた。
 明神池から河童橋に戻ってきたとき、さすがに疲れきった。休憩しながら、アイスクリームや牛乳等を口にした。お土産も物色した。休日でもないのに、観光客は非常に多い。橋下に居眠りするひとがだいぶ見かけた。

午後4時半、帰りのバスに乗って、5時50分に宿についた。10Km以上も歩いた計算だ。