空港バスに乗る前に、ホテルをチェックアウトして朝食をとった。

140514-50.jpg140514-51.jpg9時の空港バスに乗り、10時に西安咸陽空港についた。空港内はWifi、AC電源無料サービスがあった。

140514-52.jpg帰りは窓側の席。

140513-a.jpg数十メートルの間隔で、離陸を待つ飛行機の列は初めて見た。

140514-53.jpg12時半頃離陸、午後2時半に上海浦東空港に到着。西安旅行はこれでおしまい。

今回の旅行はとにかくよく歩いた。欧米観光客のようにホテル内で一日過ごすなら楽だが、現地の歴史や、生活、文化、慣習を体験するには体力が必要と痛感した。旅は体力勝負!

スケジュールの都合で、黄帝陵、諸葛孔明が活動していた漢中に行けなかったが、いつかまた西安に戻りたい。

5月8日。西安旅行4日目。昼のフライトなので、午前中はあまり遊べなかった。ホテル近くの革命公園にいって、公園内の朝風景を見学。入場料無料。

140514-40.jpg140514-41.jpg革命といえば、文化大革命、暴力というイメージが強く、共産党のつけた名前だと思われがちだが、ここは中華民国当時の呼び名だった。共産党よりも、今回の西安旅行では国民党の記念物を多く見かけた。なぜだろう。

140514-42.jpg西安事件を起こし、後に蒋介石に殺害された楊虎城将軍の書。

140514-44.jpgこちらも国民党長老・政治家・軍人・書家・教育家・文化人 于右任(1879-1964)の書いた記念碑。中華民国時代の四大書家のひとりという。

公園内は、上海と同様、老人達の楽園。踊ったり、歌ったり、走ったり、太極拳をしたりして、思い思いに皆が楽しんでいる。

140514-43.jpg140514-45.jpg140514-47.jpg

回民街から歩いて、南門(永寧門)に到着。西安古城に登って、西安を一望するのが夢だった。入場券54元。

140513-b.jpg140514-33.jpg140514-3a.jpg城壁の高さは約11m、厚さは底が約16m、上が約13m、西安古城1周の長さは約14キロ。

140514-31.jpg140514-32.jpg南門(永寧門)は西安古城のなかでもとくに作りが複雑で、頑丈だった。

140514-34.jpg南の城外からは吊り橋を通り、3つの門を通さないと城内には入れない。2番目の門と3番目の門の間はさらに内壁に囲まれていて、通行人が厳重に監視されていたと思われる。敵軍からの攻撃を防ぐにはよく工夫していた。

140514-35.jpg140514-36.jpg古城の上は、想像できないほどの広さ。3車線でも余裕のようだ。騎兵や兵士達が往来する当時の状況を想像するだけで、胸がワクワクしてくる。

140514-37.jpg140514-3b.jpg古城上の城楼。

140514-38.jpgレンタル自転車もあった。二人乗りして、1周回ってみたかったが、毎日沢山歩いていて、体力が温存していなかった。

140514-3c.jpg古城の上から眺めた夜景はきれいだった。

140514-3d.jpg140514-3e.jpg140514-3f.jpg北京に城壁はほとんど残っていないが、西安古城はぜひ長く保存してもらおう。

なお、西安古城並びに西安の紹介でわかったことだが、東西・南北まっすぐに道路をつくり、交差するそれぞれのブロックごとに呼び名がついていた。

140514-39.jpg上海(中国全土も同様)では、住所は道路の名前で特定することになっている(たとえば、南京東路123号)。対して、西安の昔のこういう住所特定の仕方はいまの日本に残っている。何丁目何番何号は、西安(過去の長安)流のやりかたに沿った考え方だと個人的に思っている。このように、日本の文化、慣習の多くはそのルーツを中国で見つけられることだ。中国のほうは逆に、過去の多くを捨ててしまった。

清真大寺の近くに、よく保存された、古い民家があり、高家大院という。入場料15元。

140513-c.jpg140514-10.jpg140514-11.jpg140514-12.jpgこの民家は4つの中庭を持つレンガと木で造られた三院四進式建築。明朝崇禎年間に建てられ、400余年の歴史を持っている。敷地面積2310㎡、部屋数57室。

140514-13.jpg140514-14.jpg140514-15.jpg140514-16.jpg140514-17.jpg140514-18.jpg140514-19.jpg140514-1a.jpg140514-1b.jpg140514-1c.jpg140514-1d.jpg140514-1e.jpg中国社会の伝統であった大家族の生活様式を研究するうえで欠かせない建築物だ。

大唐西市から移動して、回民街に入り、清真大寺に訪れた。入場料25元。有料ではあるが、庶民の納得する料金だろう。

140513-d.jpg清真大寺は中国における回教(イスラム教)の総本山。歴史が古く、唐朝742年に建てられた。シルクロードを通ってイスラム教信者が多く西安に訪れたために建てられたものかもしれない。

140514.jpg入口が大変狭く、周りに生活している回教信者に囲まれたお寺(モスク)として、宗教が生活の一部ということを実感した。

140514-1.jpgなかに入ると、自然のままに置かれた古いものに衝撃を覚えた。自分の拙いコレクション経験からいえば、数百年も昔の当時のものと、今日に作られた精巧なコピー品と、両者の価値はどちらが上かというと、間違いなく当時のものだ。二度と手に入らないから。

清真大寺は最高責任者の方針か、宗教からくる要請か、理由は分からないが、ほとんど修復作業をせず、自然の風化に任せているようにみえた。

140514-2.jpg140514-3.jpg140514-4.jpg140514-5.jpg140514-6.jpg140514-7.jpg140514-8.jpg140514-9.jpg140514-a.jpg140514-b.jpg140514-c.jpg140514-d.jpg140514-e.jpg140514-f.jpg140514-h.jpg回教とイスラム教信者は、国籍が違っていても、言葉が共通しているか。互いに喋っているようだ。

140514-g.jpg回教(イスラム教)とはいえ、ムスクが中国風にデザイン・建築されたところはユニーク。

大興善寺のつぎに、バスに乗って、大唐西市に向かった。バスの運転手は運転が乱暴で、途中エンストしてエンジンがかからなくなった。交通渋滞を引き起こしたにもかかわらず、自力で20分間かけて故障を直した。ボンコツバスだからできたワザかもしれないが。

140513-50.jpg大唐西市は唐朝時代の商品市場。当時の長安内では、東市と西市、2つの商品市場があった。買物のことを中国語では「買東西」といい、東市と西市に由来する説がある。

大唐西市はシルクロードの始発駅、終着駅でもあった。

140513-53.jpg140513-52.jpg140513-54.jpg
140513-59.jpg
140513-5a.jpg
シルクロードに関する博物館が改造中だった。残念。

140513-55.jpg仕方なく、近くの骨董品市場を見学した。西安に相応しく、どんな工芸品も購入できそう。本物、偽物、宝物、ただのゴミ。目利きと店主との価格交渉が見事。

140513-56.jpg140513-57.jpg140513-58.jpg

西安歴史博物館からはまた徒歩でつぎの観光スポット、大興善寺に移動。途中、昼食をとった。口にあうものはなかなか見つからなかった。

140513-40.jpg大興善寺は歴史の大変古いお寺だが、入場料無料にびっくり。観光ビジネスが盛んな西安では、無料で見学できるところはここと歴史博物館だけだった。

140513-41.jpg最初に建てたのが265年、大慈恩寺よりはだいぶ昔。また、密教の総本山でもあり、日本にも大興善寺が各地に点在している。

140513-42.jpg140513-46.jpg140513-47.jpg140513-48.jpg140513-49.jpg日本の宗教界との交流も盛んで、記念碑が敷地内に建っている。

140513-4a.jpg

5月7日、西安旅行3日目。本来の予定としては、乾陵を見学することになるが、往復バスに費やす時間が6時間と長いうえ、秦始皇帝陵のような状況になりたくないので、西安市内を観光することにした。

まずはバスに乗って、西安歴史博物館に移動。中央政府の方針なのか、そこは西安では珍しく、入場料無料。兵馬俑の何体かも展示されているし、西安の歴史を勉強するにはお薦めのスポットだ。

140513-30.jpg140513-33.jpg140513-32.jpg

140513-3e.jpg

明清両王朝の展示品が少ないが、唐朝までなら、中国トップクラスのコレクションだと感じた。

140513-35.jpg140513-36.jpg140513-37.jpg140513-38.jpg140513-39.jpg140513-3a.jpg140513-3b.jpg140513-3c.jpg140513-3d.jpg140513-3f.jpg

鳥居や相撲、今日の日本で見かけるものの原型かもしれない。

大雁塔から徒歩で大唐芙蓉園に移動した。しかし、着いたのが午後6時以降。名物の唐朝舞踊は終わっていた。テーマパークだし、入るべきかどうか随分悩んだ。結局、折角西安に来たので、入ることにした。入場料120元。中身とくらべて高いと言わざるをえない。

140513-21.jpg園内で夕食を摂り、レーザーショーや夜景を鑑賞した。印象に残ったものはとくになし。

140513-20.jpg140513-22.jpg140513-23.jpg140513-24.jpg140513-25.jpg140513-26.jpg同じ県庁所在地とはいえ、西安市は宇都宮市よりはだいぶ開発が進んでいるようにみえた。

二日目の西安旅行はこれで終了。一日かかった費用はほとんどが入場料。祖先の偉業を頼りに金儲けしようとする商魂が逞しい。しかし、そういう観光スポットに何度も入るひとはどれぐらいいるんだろう。自分だと1回で十分。

バスに乗って、兵馬俑博物館から大雁塔に移動した。大雁塔は西安市のシンボルでもあり、唐王朝の時代に、高僧玄奘三蔵が印度から持ち帰ってきた仏教の経典や仏像を収めるために、652年に建てられたもの。当初は5階建て、その後7階まで増築されたとか。現在の高さは64.5m。

大雁塔は大慈恩寺のなかにあり、入場券50元。

140513-17.jpg140513-10.jpg大慈恩寺のなかに、多くの宮殿が修復されている。

140513-11.jpg140513-12.jpg140513-13.jpg140513-16.jpg大雁塔を登るのにさらに30元の入場料が必要。諦めて、外で眺めることにした。

140513-14.jpg140513-15.jpg地上にみえる唐代のものはほとんど、西安に残っていないが、お寺だけはなおいくつか健在。宗教は時代を越えた。