上海滞在中、小米(Xiaomi)に関する噂を聞いていた。生産したスマホ携帯は数日で売り切れたとか。広告は全くやらずに、QQの口コミをうまく活用したとか。日本でも、韓国Samsungの強敵として、小米に関する報道が最近多くなった。

本日、小米の創設者である雷軍さんの講演原稿(中国語)をネットから見つけたので、全文のまま引用しておく。内容の信ぴょう性はともかくとして、そういうことを考えていること自体は自分にとって衝撃であり、なるほどと納得している。

数年後の小米の成長を楽しみにしている。Appleを超える日は来るだろうか。

小米の秘密(PDFファイル、中国語)

ひとり(か一握り)の天才+豊富な資金、IT時代はそれだけで多くのことができる。Appleにしろ、Googleにしろ、天才なしにはここまで強くならないはず。また、重要なことは、この傾向がますます顕著になっていく。組織力でカバーしようとする日本メーカーはこういう時代についていくには、やる課題が多すぎる。

月末までまだ数日残っているが、特有の忙しさがやっと一段落した気分。半年間仕事しなかったつけが回ってきただけでなく、論文審査、申請書作成、論文執筆等も加わり、忙殺した10月だった。

その間、香港デモ、エボラ、イスラム国、日中関係雪解け兆し等、多くのことが起きていた。香港といえば、80年代まで、そこに逃げ込んだ中国人が多く、中国経済が香港に依存していたことを本気で信じたひとがいっぱいいた。いまはどうだろう。

アメリカの衰退も気になる。We can change と信じていた6年まえはなんだったのだろう。民主国家のほとんどが衰退していくなか、独裁国家だけが元気のようだ。われわれが信じていたなにかが実は間違っていることか。

民主政治の最大問題点はことがきまらないことだ。指定廃棄物(低放射能レベル廃棄物というべきところだが)の最終処分地が大震災以来の3年間経っても一向決まらない。必要性が誰もがわかるのに。政治的決断でしか決まらない事例なのに。

政治家は選挙のために仕事する。数十年先のことや、百年先のことを考えるのは官僚の仕事。しかし、官僚は民主政治で選ばれた存在ではない。そこにも民主政治の矛盾が垣間見える。

自分が最高、自国が最高、古から続けてきた中華思想はいざしらず、いまの日本でもこういう風潮が持て囃されている。

1946年元旦の詔書(後ほど、天皇の人間宣言と称される)をみて、改めて当時の天皇ならびに支えるリーダー達の思想に感銘を覚える。

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然レドモ朕ハ爾等國民ト共ニ在リ、當ニ利害ヲ同ジクシ休戚ヲ分タント欲ス。朕ト爾等國民トノ間ノ組帶ハ、終止相互ノ信頼ト敬愛ニ依リテ結バレ、單ナル神話ト傳説トニ依リテ生ゼルモノニ非ズ。天皇ヲ以テ現御神(アキツミカミ)トシ且日本國民ヲ以テ他ノ民族ニ優越セル民族ニシテ、延テ世界ヲ支配スベキ運命ヲ有ストノ架空ナル觀念ニ基クモノニ非ズ。

朕ノ政府ハ國民ノ試煉ト苦難トヲ緩和センガ爲、アラユル施策ト經營トニ萬全ノ方途ヲ講ズベシ。同時ニ朕ハ我國民ガ時難ニ蹶起シ、當面ノ困苦克服ノ爲ニ、又産業及文運振興ノ爲ニ勇徃センコトヲ希念ス。我國民ガ其ノ公民生活ニ於テ團結シ、相倚リ相扶ケ、寛容相許スノ気風ヲ作興スルニ於テハ能ク我至高ノ傳統ニ恥ヂザル眞價ヲ發揮スルニ至ラン。斯ノ如キハ實ニ我國民ガ人類ノ福祉ト向上トノ爲、絶大ナル貢獻ヲ爲ス所以ナルヲ疑ハザルナリ。

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しかれども、朕は爾(なんじ)ら国民とともにあり、常に利害を同じくし、休戚(きゅうせき)を分たんと欲す。朕と爾ら国民との間の紐帯(ちゅうたい)は、終始相互の信頼と敬愛とによりて結ばれ、たんなる神話と伝説とによりて生ぜるものにあらず。天皇をもって現御神(あきつみがみ)とし、かつ日本国民をもって他の民族に優越せる民族にして、延(ひ)いて世界を支配すべき運命を有すとの、架空なる観念に基づくものにあらず。

朕の政府は、国民の試煉と苦難とを緩和せんがため、あらゆる施策と経営とに万全の方途(ほうと)を講ずべし。同時に朕は、わが国民が時難に蹶起(けっき)し、当面の困苦克服のために、また産業および文運(ぶんうん)振興のために勇往(ゆうおう)せんことを希念(きねん)す。わが国民がその公民生活において団結し、相倚(あいよ)り助け、寛容あい許すの気風を作興するにおいては、よくわが至高の伝統に恥じざる真価を発揮するに至らん。かくのごときは、実にわが国民が人類の福祉と向上とのため、絶大なる貢献をなすゆえんなるを疑わざるなり。

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1946年、わずか70年まえまでに、古文がまだ使われていたとは。平仮名なし、です・ますなし。知識ないと理解不能どころか、読むことすら困難。自分としても、古文、そのまえに歴史的仮名遣いを勉強したい。青空文庫に公開された小説の多くが、歴史的仮名遣いで書かれている。

歴史的仮名遣いについてのルールを極簡単にまとめると、

1.語頭以外の「は、ひ、ふ、へ、ほ」を「ワ、イ、ウ、エ、オ」と読む。
   会ひます→会います
   使ふ→使う
2.「いう、いふ、きう、きふ、しう、しふ、ちう、ちふ、・・・」などを「ユー、キュー、シュー、チュー、・・・」と読む。
   きうり→きゅうり
   えいきう→永久
3.「えう、えふ、けう、けふ、せう、せふ、てう、てふ、・・・」などを「ヨー、キョー、ショー、チョー、・・・」と読む。
   けふ→きょう
   でせう→でしょう
   てふてふ→ちょうちょう
4.助動詞の「む」を「ン」と読む。
   ありけむ→ありけん

歴史的仮名遣い文章をすらすらと読みるようにしたいし、イタズラ文を書けるようになりたい。

ケフ、カヲリサンに逢ヒタヒ。 

相変わらず、作家のつもりで毎日書いているが、なかなか進まない。ネット環境がない代わりに、書籍が沢山あるので、面白そうなものを適当に手にとって読んだ。

趙無眠著 『もし、日本が中国に勝っていたら』、文藝春秋、2007年

140408.jpg日中戦争でもし日本が勝ったら中国がどうなるか、という歴史のIFを前提とした内容。反日ではないので、日本人に喜ばれるが、逆に中国では悪者にされている。

ただ、面白いことに、その訳の元となる中国語文書は、いまでもネットから無料ダウンロードできる。幻の論文との紹介が日本のネットに散見するが、当の本人は中国で堂々と作家生活を送っていて、書いたものはネット上にすぐに見つかる。一旦、アメリカで生活していたが、有名になるにはやはり中国でないと無理のようで、中国に戻っている。英語でこういう内容のものを書いたって、売れるはずはないから。

なにを言いたいかというと、実はいろいろな意見が中国のネット社会、あるいはリアル社会に存在するということ。そして、ビジネス(俗に言えば金)のためなら、なんでも書ける。反日で儲かるなら反日、反中で儲かるなら反中、人権で利益なるなら人権、利益駆動型作家、そういうひとが多いこと。

本書の最後に、日本が中国に同化されて、中国の一部になるとの、中国人にとってハッピーエンドで結んでいるが、現実を直視すると、考えは甘いと言わざるをえない。

参考例は韓国と台湾、そして満州。中国をよく知っているから、同化されず日本化するのは「もし日本が勝ったら」の結末だろう。日本語しか使わせず、学校教育も徹底した日本化、そこで使用する言語は日本語のみ。

清が漢民族に同化したのは、清が武力で中国を征服したからのであろう。それは日本と中国との関係では全く異なる。

最近の米国IT企業、Google、Apple、Microsoft等が、個人情報をここまで必死に得ようとするところをみて、可哀想に感じる。

Win8になっては、Microsoftアカウントがインストールの途中でデフォルトでは必要になってくる。Win8.1にグレードアップしようとすると、しつこくMicrosoftアカウントの開設を要求してくる。なんとか逃げたが、ふつうのひとはまず無理だろう。

自由で好き勝手なことができるのがパソコンのよいところ。しかし、アカウント競争によってその自由さが失われようとしている。Skypeのインストールも、Microsoft Store経由になってきた。憂々しいことだ。

Iphone5の指紋認証も怖い。米国のサーバに集めることはないとアップルは言っているが、信用に値しない。一生かかっても変更のできない個人情報が取られてしまうことを考えると、自分には指紋認証への抵抗感が物凄く大きい。

さらに、Amazonも当たり前のように個人情報を集めている。氏名や住所、生年月日は無論のこと、クレジットカードまでも把握している。自分も含み、ユーザが喜んで入力したところはAmazonの素晴らしさ。

Google、Apple、Amazon、Microsoftのない世界に住みたい。