昔なら真空管アンプ、いまなら真空管ラジオをずっと作りたいと思っているが、なかなか手が出せない。

真空管はFETやトランジスタと違って品種がそれほど多くなく、用途がほぼ決まっているものが多い。見て美して存在感が極めて高い。高電圧のため、周りの抵抗もコンデンサも大型だ。老眼の老人にはうってつけともいえるが。

対して、コスト削減や高周波対策のため、現代風の電子部品がますます小さくなって行き、人手ではハンダ付けできないものも数多く出回っている。見てても全く楽しくないし、壊れたら修理することも無理だろう。極端にいうと使い捨てにしかならない。半世紀前もの真空管ラジオがいまでも直せることに比べて、なんと情けない「現代風」電子製品なんだ。

人間との親和性がない方向に電子技術が進んでいることが果たしていいことか。ほとんどの企業にとって当面の儲けが大事で、壊れて買い替えが進めば企業にとってむしろ好都合と考えているかもしれない。

真空管の復権にそんな人間回帰の側面があると思う。それにしても真空管は値段が高いね。跡継ぎがなくやめてしまったパーツショップが多くなってきたことも一因か。

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