数量詞は数量を表すもの。「数詞+助数詞」がいうパターンがよく使われる。

たとえば、「5枚の紙」では、5が数詞、枚が助数詞だという。

① 英語では five sheet of paper に相当するが、わざわざ数詞まで使うことが英語には多くなく、名詞の単/複数変化(たとえば名詞にsをつける)だけで量の変化を表す。自分と他人、1と複数だけの区別が英語文化では重要だろう。

② 日本語では、名詞がデフォルトでは1を意味すると思っていいかもしれない。たとえば、中国語の「吃个苹果」をわざわざ日本語の「りんごを1個食べる」に訳せず、「りんごを食べる」で十分だろう。

③ 日本語に助詞があるためか、「数量詞の遊離」または「数量詞の移動」という現象がよく見られ、日本語として自然になることが多い。
 3個のりんごを食べる → りんご3個を食べる → りんごを3個食べる
 4人の男が10本のビールを飲んだ → 男4人がビール10本を飲んだ → 男が4人、ビールを10本飲んだ

④ 「名詞と助数詞」の組み合わせが国全体では文化を表し、個人レベルでは教養を表し、大変難解だろう。時代と共に変化し、業種によっても言い方が違う。以下の表は魚類の数え方をごく一部表すもの。完全な表は地域によって、職業によって、時代によって異なるので、作れるはずはない。

110723-2.png

⑤ したがって、翻訳においては、助数詞の訳は最も難しいと考えていいかもしれない。両言語の文化・時代背景、話者や筆者の知識をすべて理解しないと、適切に翻訳できないから。

Comments are closed.

Post Navigation