震災から3か月、誰もが震災のことを言わなくなった。怖さに慣れたか、観念したからなんだろう。逃げられるひとはとっくにいなくなったし、ここにいるひとは大幅な事態悪化がない限り生活していくだろう。

それを狙ったかのように、悪い実態が次々と明るみになった。県や市は6月13日から、地上1m高さの空間放射線量率を公表するようになった。測定値は以下の通り。なお、地上20mの測定値は3月15日午後5時以降に、地上50cmの値は5月13日以降に公表されている。

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データ数は少ないが、平均的に0.12前後になりそう。地上20mの倍の放射線量だ。年間に直すと、0.12x24x365=1.05mSvになり、年間1mSvギリギリの値。こんな状況は今後10年も20年も続くことを考えると原発を推進するひとの気持は理解できない。

不思議なことに、県や市の測定値公表サイトには以下の書き添えがある。安全安心とでも言いたいか、原発事故後に日本の放射線量が返って少なくなったことか。味方になりそうな国際機関のいうことは引用するが、敵方の指摘は一切無視することか。

「数値の目安として、国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告(2007)があり、平常時の管理基準(自然放射線及び医療被曝を除く)は年間1,000マイクロシーベルト(1ミリシーベルト)です。また、日本での自然放射線量は年間平均は約1,500マイクロシーベルトです。(自然放射線量の出典:(独)放射線医学総合研究所)」(引用先: http://www.pref.tochigi.lg.jp/kinkyu/houshasen.html

なお、地上20mと50cmとの測定値の時間的推移を以下に示す(筆者作成)。測定値は上記の引用先による。

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