文部科学省が昨日、空中放射線量の測定データをもとに、来年3月11日までの年間被曝量の推測マップを公開した。今後、このマップを月二回更新する予定という。

住民の年間被曝限度量は、いままでは1mSvだったが、それを守るなら多くの地域では住めないので、すでに20mSvに引き上げられたことはよく知られている。しかも、小学校や中学校の子供にもそれで我慢してほしいと文部科学省が公式な文書を出して指導した。

しかし、空気や食べ物、飲用水等によって体に取り込まれた放射性物質による体内被曝の量をこのマップでは一切考慮していない。体内被曝量を合わせると10mSv地域でもアウトだろう。

<追記>

厚労省は4月27日、通常時は年間50mSvと定めている原発作業員の被曝線量の上限を当面の間、撤廃する方針を固めた。また厚労省は、100mSvを超えると白血病やがんの発生リスクが高まるという医学的な知見もあるとして、5年間で100mSvの基準は維持することにした。

厚労省は3月15日に省令で、福島の原発事故の応急対策に限定して緊急時の被曝線量を年間100mSvから250mSvに引き上げていたが、通常時の基準は変えていなかった。

米国も、緊急時の線量上限を民間人で年間100mSv、通常時は年間50mSv、5年間で100mSvとしているという。

福島原発周辺の住民に年間20mSvの被曝量までなら安全といったことは、医学からの根拠というよりも、5年間100mSvの基準に抵触しないためのことだろうね。それにしても、子供を含めて一般住民に原発作業員と同じく5年間100mSvにして本当に大丈夫だろうか。心配だ。

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