中国にいる朝鮮族は多く、吉林省の東部にある、延辺朝鮮族自治州に住んでいる。

延辺自治区の概要。面積 4万2千キロ平方、吉林省の1/4、韓国の1/2に相当。2008年には人口 210万、うち朝鮮族が81万、36.8%を占めていた。

朝鮮族は大清帝国が樹立後、そして満州国成立後、多く朝鮮から移住してきた。満洲国の朝鮮人人口は一説に300万人とも言われる。満洲国の崩壊と朝鮮の独立によって多くの朝鮮人が帰国したが、約100万人が中国内に残留し、これが今日の朝鮮族の起源となった。

1949年に中華人民共和国が成立すると、中国国籍が付与され、52年に延辺自治区が誕生した。

1992年の中韓国交樹立以降、韓国の受入れ政策の緩和とともに、朝鮮族による韓国への出稼ぎが活発化し、2010年現在、37万人が韓国に滞在している。

しかし、出稼ぎによって多くの社会問題が発生した。朝鮮族人口が減少しただけでなく、親のいない家庭が急増した。延辺の朝鮮族生徒8万9千人のうち、55%の4万9千人は、約40%が祖父母と、約40%が片親と、約10%が親戚と暮らし、残りが他人に預けられている。また、人口の流出と出生率の低下により、小中学校数は90年の498校から2000年の257校と減少した。

出稼ぎ家庭の収入は主に海外からの仕送りに頼っている。出稼ぎして帰国した者に創業等への転職者は15%いたが、多くは帰国後も職につかず、過剰消費して出稼ぎにいくという生活の繰り返しをしていた。

出稼ぎ者は84%が韓国国籍よりも永住権の付与を希望し、将来は中国で暮らしたいと回答している。

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