中国漁船と巡視艇との衝突事件は一転、日中両国の正面衝突まで事態拡大している。それにまた、マスコミは国民のナショナリズムを煽る報道するばかりでいる。

しかし、尖閣諸島(中国名釣魚島)付近海域の現状はどうだ。取材して報道するマスコミはほとんどない。取材はしたが、報道しないだけのことかもしれないが。

昔、台湾や香港の船が魚釣島に強行上陸すると宣言しておきながら、結局引き返したニュースを見るたびに不思議がってたが、物理的に上陸できないことが最近、自分なりに分かってきた。

つまり、付近海域に待機している日本海上保安庁の巡視艇が1隻2隻ではなく、何十隻もいることだ。横一列に展開していて、船の進路を阻止している。巡視艇には最新設備満載だし、乗組員は訓練を積んできたプロ集団だ。民間の船がそこを突破できるはずもないわけだ。

こういう状態のなかで、漁船と巡視艇との衝突事件がいつ起きても不思議ではない。船は簡単に止まらないし、エンジンを止めても海流に流される。今回事件を起こした船は14名の乗員もいるので、船長の所有物ではなく、会社所有や借り物だろう。わざわざ巡視艇にぶつけることは、常識では理解しがたい。魚を沢山採って、中秋節や国慶節を多少でも贅沢に過ごしたい気持ちでの操業と推測する。

領土主権問題ほど、自国民のナショナリズムを煽るものはないことは今回の事件でよくわかった。互いのマスコミも、相手国を非難するものばかり。両国のネット上に、差別用語で罵り、経済制裁や戦争まで辞さない論調が数多くみられている。

日中友好、異文化理解、多文化共生。こんな言葉は今回の事件にほとんど聞かれないことは残念に思う。

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