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共依存という言葉がある。他人に依存して、自分よりもその人のほうに意識が向いてしまう。その人を立ち直らせようとしたり、その人に頼られることで満足感を得たり、自分の感情がその人によって決められてしまうタイプの人をいう。依存症者と共に生活する人にとって、この状態は少なからずとも、必ず起きるものだと言われている。

これだけでは問題の深刻さに気づかないかもしれないが、例えば、アルコール依存症やギャンブル依存症、暴力、買物中毒、等の人がそばにいるとする。その配偶者、恋人、あるいは家族ならどうする?

多くの場合、もう少し我慢すれば立ち直ってくれると思い、自己犠牲して助けたり、世話したりする。不良息子や飲んだくれ亭主に必死に働いてお金をあげたり、本人達の不始末を代わりに謝ったりする。長い目で見るとそのひとや自分を破滅に導いていることに気がつかない。結果的に依存症のそのひとがますますエスカレートしていく。

つまり、依存症のひとが周りに依存できるひとがいなければ、多くの場合、経済的制約や、社会的制裁を受け、そのままエスカレートすることはないのに、共依存によって、病気がますます酷くなっていく。

こういった現在社会に広く存在する病理に有効な手立てはなかなかないのが現状。家族ならともかく、恋人や友達なら、勇気をもって依存症の人から離れよう。勿論、冷静に事情を見守り、その人が変わるかどうかを見極めることも大事。

結局、何よりも自分を一番大切に思うこと。湧き上がってくる自分の心の痛みや苦しみを軽視せず、素直に認めてあげよう。自分の失敗を認め、勇気をもって新しい人生を再スタートさせよう。他人を変えることは難しいし、その人でないといけないことはまずない。一番大事なのはやはり自分なのよ。

自己犠牲はしたい人がすればいい。

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