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「ミトコンドリア・イヴ」という言葉を聞いたことはある? 遺伝子を調べ、現代人のルーツを探っていったら、アフリカに住んでいた1人の女性にたどりつき、その女性のことを「ミトコンドリア・イヴ」と名付けたのだ。

米国・カリフォルニア大学のグループの研究成果で、人類の起源を研究している人たちの間で、「ミトコンドリア・イヴ仮説」として注目されている。

「ミトコンドリア」というのは、1つの細胞の中に数百個もあり、生命のエネルギー源となるATP (アデノシン三リン酸)という物質を作っていて、細胞のエネルギー工場に例えられている。そして、ミトコンドリアには核内の染色体にあるDNAとは違う、ミトコンドリアDNAと呼ばれているDNAがある。核内にあるDNAは親から子に伝わるのだが、ミトコンドリアDNAは特別で母親の卵子からだけ子に伝わる。父親のDNAが混じらないので、人類の祖先をたどるのに適した遺伝子なのだ。

そこで、アフリカ人・オーストラリア人・アジア人・ヨーロッパ人・ニューギニア人147人から、ミトコンドリアDNAサンプルをとってきて家系図を作ってみたら、アフリカ人から他の人種が枝分かれしていることがわかり、そして、現在の人類の祖先として14?29万年前にアフリカに住んでいた一人の女性に行き着いたのだ。彼女は聖書のアダムとイヴにちなんで、ミトコンドリア・イヴと名付けられた。

2001年2月11日ヒトゲノム(ヒトのDNA配列)がほとんど全部解析され、約3万の遺伝因子(2004年10月現在、実際の遺伝因子はさらに少なく、約2万個しかないことが報道された。)が確認されたと報道された。同時に現存する各人種間のゲノム配列の共通性は、99.99%と非常に高い一致率を見た。これは、現在地球上に住んでいる全人類の共通の祖先は、原人以来の進化の中で、ごく近い過去に生きていたことを示している。

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