年金額を気になる年齢になったので、様々な疑問を少しずつ自分なりに考えてみる。老後の人生(とくに稼ぐ力を失った後)には、年金額は生活の質を大きく左右するものだと認識している。

ねんきん定期便が毎年の誕生月に届くのは嬉しいが、ハガキサイズのものと、封筒に入ったA4サイズのものが2種類のあるようだ。調べてわかったが、A4サイズの定期便が35才、45才、59才になった誕生月にしか送ってこない。大事な61才の誕生月になぜ送らないか。60才で定年になるひとが多いので、在職期間中に支払った年金保険料の総額と明細を被保険者に明示することは当たり前のことではないか。ネット上の「ねんきんネット」登録すれば、毎日確認できるかなと思ったら、自分のやり方は間違っているかもしれないが、毎月の納付額を表示させることはできなかった。言い換えれば、ねんきん定期便の情報はすべてねんきんネット上に反映されていない。

年金保険料納付額(累計額)がねんきん定期便でわかる。納付額(累計額)が1,650万円だとして、もらえる年金(老齢基礎年金+老齢厚生年金)は月額16万円のようだ。つまり、65才になって、その後9年間生きていないと、払い損になってしまう。企業もその額を払っているとの噂も聞くので、18年間以上の生存が年金が初めて保険になるのだ。つまり、83才まで生きることが損しない条件になるのか。

上記の企業(雇用主)が社員のために、社員と同額の年金保険料を払っているとの噂を確かめるために、ネット上調べてみた。以下はあるサイトからの引用。

(引用)Aさんの給与明細の厚生年金の項目に記載された保険料は16,470円です。しかし、厚生年金保険料額表では、Aさんの厚生年金保険料(全額)は32,940円となっています。なぜ差があるのかというと、被保険者である従業員のために、勤務先の事業主も厚生年金保険料の半額を負担しているからです(労使折半)。Aさんの勤務先の事業主は、Aさんの給与より天引きした16,470円と、事業主負担分の16,470円を合計した32,940円の厚生年金保険料を日本年金機構に支払っているということになります。(引用終)

上の引用部分の話は本当か。自分がもらったねんきん定期便には雇用主の支払った分はまったく掲載されていない。つまり、給与から天引された額はそのまま、ねんきん定期便記載の保険料納付額の月別状況になっている。自分の働いている企業はブラック企業なのか?いや、そうじゃなくて、国民年金機構はわざと企業の負担分を隠して、年金額の少なさを目立出せたくないのが狙いだろう。

中国上海に住む両親は二人合わせて月額1万1千元(日本円17万3千円相当、為替レート6.3474での計算)の年金をもらっている。両親は公務員でもなく、高級取りの幹部でもなかった。勤めていた紡績関係の会社も両方ともだいぶまえ(1990年代か2000年代)に不況で消えていた。在職中の給与は長らく(20年間?)それぞれ72元と60元だった。当時のレートはいまと違うとはいえ、1970~80年代ではまったく日本人から見向くもされない低賃金(日本円でいうと月額数千円の給与だったか)の両親はいまは日本人国民年金のみの夫婦二人(年満額78,0100円×2=156万円)月額13万円よりも4万円も多くもらっている。厚生年金をともにもらえる日本人夫婦同士よりはまだまだ少ないが。

もう一例。上海の60歳前後の友人夫婦。年金は女性が50歳から、男性が60歳から支給されている。二人合わせて5,600元+4,000元=9,600元(約15万日本円)。男女の差は10年間の加入期間の差の現れだろう。ふたりがともに公務員ではなく、ふつうの会社員だった。

友人の友人に聞いても、状況はだいたい同じ。つまり、夫婦ふたりの年金は上海では1万元(日本円16万円)前後がふつう。夫婦ともに公務員だったら、その1.5倍(日本円24万円)になるのではないか。なお、上海の平均寿命は男性が 80.2歳、女性が84.8歳、日本とそれほど大きな差はない。

中国上海の年金は給付年齢が早いだけでなく、毎年上がっていくのも日本ではなかなか想像できない。物価上昇とはいえ、8年で3,000元から4,000元に増えたのだ。

そう比較すると、日本の年金がすくないことは実感する。少ない主な理由は、国民年金の政府負担なのか。

なぜなら、厚生年金なら、会社員ひとりひとりの支払った分を9年間、あるいは18年間分けて後払いするだけなら、国には何の負担もかけていない。ふつうの保険会社でもできることではないか。

しかし、国民年金の保険料は「定額」で、月16,410円(2019年度=平成31年度・令和元年度)で、40年間(=480ヶ月)かけるとおよそ788万円納めることになる。それを老齢基礎年金で還元すると、10年だけの期間になる。つまり、75才以降生きているひとの年金は他のひとの支払いに支えられることになる。厚生年金でいう労使折半の「使」は企業にかわって国が負担するのだ。

<補足>
送られてきたねんきん定期便にねんきんネットへのアクセスキーがついておらず、個人情報をこまこまねんきんネットに登録したら、やっとユーザIDをハガキで送られてくることにできた。数日待たないとねんきんネットに入れないのだ。

ひとのねんきんネットでの状況を確認してみた。100歳までどれぐらいの年金をもらえるか、のびのびと表示されている。いかにも加入者が得だという雰囲気づくり、あるいは「洗脳」というスタンスには違和感を覚える。

予想死亡年齢の個別入力がなぜできないか、あるいは損益分岐点はなぜ表示しないか。

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