キーボードだけのユーザインターフェースは、1984年のApple Macintoshの登場とともに、キーボード+マウスに変わったのが久しい。それ以来、マウスの使わない端末は数多く存在していたが、ほとんどは一生懸命マウスの操作を真似るだけで、根底からマウスを否定してしまうことはできなかった。しかし、iPod Touch/iPhone のマルチタッチ技術の出現によって、やっとキーボードもマウスも消え、指のインタラクションに進化した。

パネルが汚れてしまうところが嫌だけど、指インタラクションの凄さは実感した。自分の指で直接オブジェを触るという感覚なんだよね。マウスを使うと、マウスを通して触る、つまり、間接タッチにしかなっていなかった。マウスの独占は数年で終わりを迎えるという専門家もいる。

多くのiPhone/iPod Touch用アプリを見ていると、プログラマは皆タッチパネルの利便性や、人間の太い指のタッチに優しく対応することへの取り込みにしのぎを削っている。ところで、指はマウスと違って、触る面に一定の広さをもっている。正確にある一点だけを触ることはとても難しい。

指工学の研究がこれから盛んになると予想する。指一本をタッチしながら回す操作、マウスでは一番苦手な操作のひとつだが、それでどういうインタラクションになるか。指2本でタッチしながら広げたり狭めたりする操作、iPhoneでは画面表示の拡大縮小というインタラクションになっているが、ほかのインタラクションも沢山考えられる。無数の指インタラクションをこれからひとつひとつ研究されていくだろう。

マイクロソフトも、次期 Windows 7ではマルチタッチ技術を活用すると宣言している。

マウスの行方について、こんな指摘もある。なるほどね。

ポインティングデバイスに必要とされる要件として

1. 操作対象とのダイレクトな対応付け
2. 表示最小単位までの分解能
3. 表示領域全てに対しての迅速なアクセス
4. 操作に伴う肉体的な負荷の低さ
5. 操作の確実性

あたりが求められると思うが, タッチパネルって1番目と3番目しか満たしていないよね。現在生き残っているマウス、タブレット、トラックボール、スティックポインタなんかは一通りの及第点は満たしていて、あとは何を重視するのかってところでユーザの好き嫌いが分かれるって状態だけど、タッチパネルでは出来ない/不便なことが多すぎ。ニッチな用途では有効だけど、汎用には決してならないだろう。


Gengouという無料アプリのインターフェース

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