今日の新聞朝刊に、JR東海葛西会長が、エネルギーと環境に有利との理由で鉄道新時代の到来をアピールしている。面白い文章だ。

19世紀では、鉄道建設は自国の産業化と帝国の勢力圏拡張を意味した。鉄道会社は広大な沿線用地の開発権が与えられ、フロンティア開拓という国家戦略の尖兵の役割を果たした。

しかし20世紀前半以降、戦略的輸送の担い手は、高速性や機動力にまさる航空機や自動車に移行した。そのため、鉄道が活路を求めたのは、電化による効率化、高速化とクリーン化の追求だった。とくに日本はいち早く電化鉄道に着手した。その究極の姿は、新幹線の開業だった。

その高速鉄道が、今日再び戦略性を持つに至った。つまり鉄道は、エネルギー消費効率に優れるばかりでなく、原子力発電を含む多様でクリーンなエネルギーを動力源として活用できるという。新しいリニアモーター鉄道の建設にも注目している。

石油の高騰が持続するのが前提だが、数十年も続いていくのだろうか。物流新幹線の構想も面白い。

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