ふだんあまり意識しないことだが、中国にいたら日本語学習者に多く聞かれたのが日本語の学習法、上達法、というもの。

そういう問題は案外日本人が解らない。母国語なんだから。無論、大学受験のために国語は勉強しているが、日本語が全くできないところからスタートしたわけではない。英語の学習法、上達法なら、日本人と共通話題にできるかも。

日本語教育を専門とする方々なら教えてくれる。しかし、そういう先生はふだん忙しく、なかなか出会えない。またプロなので、無料で教えてくれるとは限らない。

自分の経験を踏まえると、まずは、日本語能力試験JLPTのN1、実用日本語検定 J.TESTの特A級の取得を目標にひたすら勉強すること。お金をかけてちゃんとした教科書を買い、ちゃんとした日本語学校に入ることも必要かも。仮名の読み方等は、独学では無理。

上記の目標をクリアしたら、こんどは独学していくしかない。NHKのラジオ番組、日本の新聞等、ネット時代では無料で毎日アクセスできるから、語学勉強にいいだろう。とくに新聞の社説や、朝日新聞の天声人語欄等は、よく推敲された文章なので、毎日よく読み、極意を吸収することが大事。ひとつでも疑問があれば、辞書なり、ネットを使って調べあげてその場で解決すること。

今日の天声人語は中秋の名月がテーマ。

こよいは旧暦の8月15日、中秋の名月が昇る。
多雨のきわまった夏を過ぎて、こんな年こそ、山吹色の輪のなかで餅をつくウサギををしみじみ眺めたい。
ススキに団子もいいが、双眼鏡一つあれば興を増す。

論理的によく考えたら文章に間違いが結構あるが、全体としては感心する箇所が多い。ちなみに、上の3文は自分が書けないので、手帳にメモした。「今宵」は今夜のことだが、今夜じゃ面白くない。「多雨のきわまった夏」は、なにか変な表現だが、面白い。「山吹色」って何色?「餅をつくウサギ」は、洒落た表現じゃないか。「ススキに団子」は月見のこと。「興を増す」は、自分には思いつかない表現。

語学はセンスが欠かせない。何十年経っても一向に上達しないひともいれば、1年でN1を獲得したひともいる。センスと努力、語学はそれに尽きる、と思う。

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