自分が最高、自国が最高、古から続けてきた中華思想はいざしらず、いまの日本でもこういう風潮が持て囃されている。

1946年元旦の詔書(後ほど、天皇の人間宣言と称される)をみて、改めて当時の天皇ならびに支えるリーダー達の思想に感銘を覚える。

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然レドモ朕ハ爾等國民ト共ニ在リ、當ニ利害ヲ同ジクシ休戚ヲ分タント欲ス。朕ト爾等國民トノ間ノ組帶ハ、終止相互ノ信頼ト敬愛ニ依リテ結バレ、單ナル神話ト傳説トニ依リテ生ゼルモノニ非ズ。天皇ヲ以テ現御神(アキツミカミ)トシ且日本國民ヲ以テ他ノ民族ニ優越セル民族ニシテ、延テ世界ヲ支配スベキ運命ヲ有ストノ架空ナル觀念ニ基クモノニ非ズ。

朕ノ政府ハ國民ノ試煉ト苦難トヲ緩和センガ爲、アラユル施策ト經營トニ萬全ノ方途ヲ講ズベシ。同時ニ朕ハ我國民ガ時難ニ蹶起シ、當面ノ困苦克服ノ爲ニ、又産業及文運振興ノ爲ニ勇徃センコトヲ希念ス。我國民ガ其ノ公民生活ニ於テ團結シ、相倚リ相扶ケ、寛容相許スノ気風ヲ作興スルニ於テハ能ク我至高ノ傳統ニ恥ヂザル眞價ヲ發揮スルニ至ラン。斯ノ如キハ實ニ我國民ガ人類ノ福祉ト向上トノ爲、絶大ナル貢獻ヲ爲ス所以ナルヲ疑ハザルナリ。

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しかれども、朕は爾(なんじ)ら国民とともにあり、常に利害を同じくし、休戚(きゅうせき)を分たんと欲す。朕と爾ら国民との間の紐帯(ちゅうたい)は、終始相互の信頼と敬愛とによりて結ばれ、たんなる神話と伝説とによりて生ぜるものにあらず。天皇をもって現御神(あきつみがみ)とし、かつ日本国民をもって他の民族に優越せる民族にして、延(ひ)いて世界を支配すべき運命を有すとの、架空なる観念に基づくものにあらず。

朕の政府は、国民の試煉と苦難とを緩和せんがため、あらゆる施策と経営とに万全の方途(ほうと)を講ずべし。同時に朕は、わが国民が時難に蹶起(けっき)し、当面の困苦克服のために、また産業および文運(ぶんうん)振興のために勇往(ゆうおう)せんことを希念(きねん)す。わが国民がその公民生活において団結し、相倚(あいよ)り助け、寛容あい許すの気風を作興するにおいては、よくわが至高の伝統に恥じざる真価を発揮するに至らん。かくのごときは、実にわが国民が人類の福祉と向上とのため、絶大なる貢献をなすゆえんなるを疑わざるなり。

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1946年、わずか70年まえまでに、古文がまだ使われていたとは。平仮名なし、です・ますなし。知識ないと理解不能どころか、読むことすら困難。自分としても、古文、そのまえに歴史的仮名遣いを勉強したい。青空文庫に公開された小説の多くが、歴史的仮名遣いで書かれている。

歴史的仮名遣いについてのルールを極簡単にまとめると、

1.語頭以外の「は、ひ、ふ、へ、ほ」を「ワ、イ、ウ、エ、オ」と読む。
   会ひます→会います
   使ふ→使う
2.「いう、いふ、きう、きふ、しう、しふ、ちう、ちふ、・・・」などを「ユー、キュー、シュー、チュー、・・・」と読む。
   きうり→きゅうり
   えいきう→永久
3.「えう、えふ、けう、けふ、せう、せふ、てう、てふ、・・・」などを「ヨー、キョー、ショー、チョー、・・・」と読む。
   けふ→きょう
   でせう→でしょう
   てふてふ→ちょうちょう
4.助動詞の「む」を「ン」と読む。
   ありけむ→ありけん

歴史的仮名遣い文章をすらすらと読みるようにしたいし、イタズラ文を書けるようになりたい。

ケフ、カヲリサンに逢ヒタヒ。 

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