大唐西市から移動して、回民街に入り、清真大寺に訪れた。入場料25元。有料ではあるが、庶民の納得する料金だろう。
清真大寺は中国における回教(イスラム教)の総本山。歴史が古く、唐朝742年に建てられた。シルクロードを通ってイスラム教信者が多く西安に訪れたために建てられたものかもしれない。
入口が大変狭く、周りに生活している回教信者に囲まれたお寺(モスク)として、宗教が生活の一部ということを実感した。
なかに入ると、自然のままに置かれた古いものに衝撃を覚えた。自分の拙いコレクション経験からいえば、数百年も昔の当時のものと、今日に作られた精巧なコピー品と、両者の価値はどちらが上かというと、間違いなく当時のものだ。二度と手に入らないから。
清真大寺は最高責任者の方針か、宗教からくる要請か、理由は分からないが、ほとんど修復作業をせず、自然の風化に任せているようにみえた。
回教とイスラム教信者は、国籍が違っていても、言葉が共通しているか。互いに喋っているようだ。
回教(イスラム教)とはいえ、ムスクが中国風にデザイン・建築されたところはユニーク。