相変わらず、作家のつもりで毎日書いているが、なかなか進まない。ネット環境がない代わりに、書籍が沢山あるので、面白そうなものを適当に手にとって読んだ。

趙無眠著 『もし、日本が中国に勝っていたら』、文藝春秋、2007年

140408.jpg日中戦争でもし日本が勝ったら中国がどうなるか、という歴史のIFを前提とした内容。反日ではないので、日本人に喜ばれるが、逆に中国では悪者にされている。

ただ、面白いことに、その訳の元となる中国語文書は、いまでもネットから無料ダウンロードできる。幻の論文との紹介が日本のネットに散見するが、当の本人は中国で堂々と作家生活を送っていて、書いたものはネット上にすぐに見つかる。一旦、アメリカで生活していたが、有名になるにはやはり中国でないと無理のようで、中国に戻っている。英語でこういう内容のものを書いたって、売れるはずはないから。

なにを言いたいかというと、実はいろいろな意見が中国のネット社会、あるいはリアル社会に存在するということ。そして、ビジネス(俗に言えば金)のためなら、なんでも書ける。反日で儲かるなら反日、反中で儲かるなら反中、人権で利益なるなら人権、利益駆動型作家、そういうひとが多いこと。

本書の最後に、日本が中国に同化されて、中国の一部になるとの、中国人にとってハッピーエンドで結んでいるが、現実を直視すると、考えは甘いと言わざるをえない。

参考例は韓国と台湾、そして満州。中国をよく知っているから、同化されず日本化するのは「もし日本が勝ったら」の結末だろう。日本語しか使わせず、学校教育も徹底した日本化、そこで使用する言語は日本語のみ。

清が漢民族に同化したのは、清が武力で中国を征服したからのであろう。それは日本と中国との関係では全く異なる。

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