暇なので、手元にあるノートPCのほぼすべてにLinux Mintを導入して遊んでいる。MacBook Air に関する情報がネット上に多くないので、自己メモしておく。
MacOS内蔵のディスクユティリティを使って、内蔵SSDのパーティションをまず縮小しておく。自分の場合は元々の120GBのSSDを512GBに換装して、まだまだ十分の容量が余っているから、160GBをLinuxのために空けておく。
Linux MintのイメージISOファイルを公式サイトからダウンロードし、外部USBや外部SDカードに書き込む。外部SDカードを使う場合に、外部SDカードリーダが必要で、100円ショップから買えばよい。ISOファイルを書き込む無料ソフトとして、etcher (balena社)が有名で、https://www.balena.io/etcher/ から入手しよう。
そして、外部USBまたは外部SDカードリーダを差し込み、MacBook Airをリセットして、Optionキーを押しながら起動させ、Linux Mintの入っているデバイスを選ぶ。
Linux Mintのインストールでは、キーボードとして、英語(Macintosh)を選ぶ。自分のMacBook Airは英語キーボードだから。
途中のOSインストール画面において、一番下の「その他」という選択肢を選び、パーティションを編集する。ファイルシステムをext4、フォーマットをチェックし、マウントポイントを「/」にする。また、ブートローダのインストール先として、上で選んだパーティションを選ぼう。
インストール過程での他の処理はふつうのPCと同じ。
Optionキーを押しながらMacBook Airを起動すると、MacOSを立ち上げることができる。Optionキーを押さないで、ふつうに起動したらLinux Mintの起動になる。
また、ドライバの更新を勧めてくれるが、更新すると画面表示ができなくなるようだ。自分のMacBook Airだけかもしれないが、インストールした状態のままで、余分のドライバを入れないほうが良さそう。
キーボードのファンクションキーの機能について、「fn」キーを押さないときはファンクションキー、押したときは各種機能キー(音量調整や画面の明るさ調整等)として機能させるには、以下の設定でうまくいく。
root権限で、以下のファイルを作成しておく。
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/etc/modprobe.d/hid-apple.conf |
ファイルの中身はつぎのとおり。
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$ cat /etc/modprobe.d/hid-apple.conf options hid-apple fnmode=2 |
そして、システムファイルを作成しなおす。
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$ sudo update-initramfs -u -k all |
以上によって、リセットしてもファンクションキーの機能は設定したとおりになる。
そのほかに、英語キーボードなので、「半角/全角」キーはないが、スペースキーの右となりにある「Command」キーで代用することができる。
また、MacOSではタブーと言われるDeleteキーの追加についても、F12キーで代用することにした。以下はそのためのXmodmapファイル。96はF12キーのキーコード。勿論、Fnキー+BackSpaceキーでもDeleteキーの役割を果たす。
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$ cat ~/.Xmodmap keycode 96 = Delete |
そして、「システム設定」にある「Startup Applications」に以下を追加する。ただし、Commandというところのxxxはユーザ名。
名前: Assign F12 as Delete Key
Command: /usr/bin/xmodmap /home/xxx/.Xmodmap
Comment: DeleteキーをF12で代用
起動遅延時間: 5秒
さらに、CapsLockキーをCtrlキーとして使えるのは自分にとって嬉しいので、「システム設定」「キーボード」「レイアウト」「オプション」「Ctrl Position」の順に辿っていけば設定可能。
このように、システムフォントのサイズや、キーボードの割当を自分の好みに応じてどんどんカスタマイズできるところはLinux Mintのよいところ。MacOSは制限がきついし、本MacBook Airのように約9年前購入の機種が最新OSに見捨てられたことも戴けない。
MacOSにサポートされず、Windowsで使っていた外部LANアダプターが動いたことにも感動。
最後にシステム情報を載せておく。