やりたいことは難しくない。7人がMicrosoft Wordで書いたレポートを1冊の報告書にまとめる、それだけのこと。こういう需要は結構あると思われる。

問題は報告書の各ページに通し番号(ページ番号ともいう)をつけることができなかった。そんなバカな。自分もひとに頼まれたときに、最初はそう思った。Wordでつくったレポートでしょ、Wordにページ番号をつければいいでしょ、みたいな軽い気持ち。現場の知らないひとはだいたい自分の知識で物事を考える。難しいことを安易に、逆に簡単なことを難しく考えたりするものだ。

各レポート(それぞれのレポートの長さは50〜100ページ、全部で7本のレポート)に確かにページ番号はもともと付いていた。これらのレポートは2段組になっているが、ところどころに図表のために、1段組の箇所もけっこうあったりする。2段組と1段組のレイアウトを切り替えるためにWordではセクションで分割されている。つまり、同じセクションならすべてのコンテンツは2段組、あるいは1段組み。異なるセクションなら異なる段組でもOK。

セクションをレポートの作者たちが適当に作ったりしていた。おそらく最初は段組ごとにそれぞれひとつのセクションというものだったが、図表の削除や追加等の繰り返し作業によって、コンテンツのないセクションが沢山できあがってしまった。

ということで、すべてのレポートをWordでまとめて、ページ番号をつけようとしたら、通し番号にならない。前のセクションに続くページ番号を設定しても、そもそも前のセクションはコンテンツがないので、Wordの印刷画面に表示されない。Wordのアウトライン画面(あるいは下書き画面)でセクション区切りを削除すると、今度は2段組と1段組のレイアウトが崩れてしまう。こういうセクションが10以下の数であれば、時間をかけてなんとか処理できるかもしれないが、500ページを超える報告書にこういう問題のあるセクションが数百以上もあれば、私なら発狂してこういう仕事を拒否する。

仕方なく、考えた対応策とは、すべてのレポートはページ番号を削除して、それぞれをPDFファイルに保存しておき、PDFファイルをひとつに結合して、フッターとしてページ番号をつけることで報告書を完成させる。

Windows上なら、Adobe Acrobatというソフトがあれば、PDFファイルの結合や、フッター(あるいはヘッダー)をつけることは簡単。Linuxにそういうソフトはあるか、調べてみた。

Open-source jPDF Tweak ならできるとの情報あり!

では、やってみよう。

まず、jpdftweak.sourceforge.net から、

Binary download, Linux x64 version (Version 1.1, 7256 KB)

をダウンロードし、解凍する。つぎに、自分のLinux環境(Linux Deepin 15.11 desktop版)上のjavaバージョンを確認する。本プログラムはJava環境下で動くように作られているため。

README.txtではjava 5以上が必要とのことで、問題ない。いよいよ実行する。プログラムがインストールされたディレクトリから、コマンドとして、

を入力して、Enterキーで実行させる。jpdfweak.jarはダウンロードしたプログラムの本体。

立ち上がった画面で、Inputタブに切り替え、PDFファイルを読み込む。今回は実験でふたつをとりあえず読ませた。

画面説明:ファイルを読ませたところ

つぎに、タブWatermarkに切り替え、ページ番号の追加を選ぶ。番号の位置はページの下部中央とした。

画面説明:追加するページ番号とその位置

最後に、タブOutputに切り替え、保存するファイル名を設定しておき、画面右下の「Run」ボタンをクリックすれば、実行される。

出力ファイルに見事に通し番号がつけられたのだ。Adobe AcrobatのないLinuxでもそういうことは無料できる。オープンソースコミュニティに感謝!

なお、本記事で使っているMicrosoft Wordは2013バージョン。その後の新しいバージョンでは簡単にページの通し番号をつけることができるかもしれないが、試していない。

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